
多種多様な電報をリストにまとめておきました
「先のことは考えないで、今日の1日を何とか終わらせる。
私はそうやって生きていくしかないの」。
ここまで重い精神疾患でなければ、日々の戦いといってもさほど切迫感はないだろう。
だがどんな形であれ、思春期は楽勝で通りぬけられるような時期ではない。
脳の働きが正常の範囲内におさまっている幸福な場合でも、おとなになるというむずかしい問題が立ちはだかっている。
メリーランド州に住むSは、とりたてて問題のない正常なティーンエイジャーだが、彼も「予測のつかない感情」に振りまわされ、両親とささいなことで言いあいになった時期がある。
友人たちのなかには、思春期の衝動にすっかり飲みこまれて、「酒や薬物に走る」子もいた。
「思春期の目的って、そこから無事に抜けだすことじゃないかな。
ぼくたちはおとなになる必要に迫られているんだ」とスチュアートは話す。
「まわりの子たちも、みんなそれで苦労している。
ティーンエイジのあいだは、いまの自分でいいと思える瞬間がぜんぜんないんだ。
それがいろんな問題の原因だとPは言う。
そんなSも18歳になり、おとなの男に一歩足を踏みいれたところだ。
激しい感情の暴発や、両親や自分自身とのいさかいは影を潜めて、穏やかな日々を送りながら、バスケットボールとヴィオラ演奏に情熱を傾けている。
自分自身ともうまく折りあいがついて、落ちつきと分別が備わった自分に誇りをいだくと同時に、これからの可能性に胸が高鳴っている。
とりわけうれしいのは、自分の脳が「伸びて広がった」感じがすることだという。
以前より、ものごとを深く、鋭く、豊かに考えられるようになった。
そのことがとても気持ちいい。
「自分で気がついた最大の変化は、複雑で込みいったとらえかたができるようになったことだ。
僕の脳が「もし~だったら?」と考えられるようになったのは、はじめてのことじゃないかな」。
ティーンエイジャーの脳は、まだ花開いている最中だ。
その持ち主と同様、進むべき道を探しながら、ここに行ったり、あそこでつまずいたり、押したり引いたりしている。
しかしこうしたたえまない変化のなかで、可能性が少しずつ芽ばえはじめる。
中国語では、「変化」を表わす文字が危険と可能性の意味も含むというが、思春期の脳もその両方をかかえているのである。
「思春期の脳がすごく変化していると聞いて心配になったわ」と語るのは、神経学者であり、2人の子どもの母親であるB・Bだ。
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